代表経歴 小川 圭太 Keita Ogawa
- 2002年 立命館大学卒業
- 同 株式会社東急エージェンシー入社
- 2011年 新潟県庁入庁(民間経験者採用)
- 2023年 合同会社Average-One 設立 代表就任
代表経歴
立命館大学卒業後、株式会社東急エージェンシーに入社。企業向けアカウントプランニングや、アウトオブホームメディアのプランナーに従事し9年間勤務。
地元である新潟県にUターンし、新潟県庁に入庁。新潟県内の中小企業やスタートアップを中心とする県内産業振興のプロジェクト(産業振興課)や、地域活性化プロジェクト(地域政策課)に複数従事し、2018年に再び民間に転出。
2018年以降は、地域活性化に資するプロジェクト、官民連携プロジェクトに一貫して従事し、内閣府・厚生労働省・東京都等の事業に外部プランナーとして参画。通年のプロジェクト事務局を運営しながら参加事業者の意見集約と次ステップの政策立案に向けた提言活動、リリース作成・発信からプレス対応、プロモーション活動などプロジェクトマネジメント業務を実施。圧倒的な思考とアウトプットの量を心がけ活動中。
講師実績:
「今からはじめる『地域発』ビジネスの育て方」
スモールサンゼミ名古屋・岐阜(2023)、スモールサンゼミ山形(2024) 他
代表あいさつ
初めまして。Average-One代表の小川と申します。
私は、広告代理店の営業・プランナーなどコミュニケーションの世界に15年以上身を置き、2011年から民間経験者採用の県庁職員として産業活性化や地域づくり事業に取り組んできました。いわゆる「元公務員」です。
2011年に公務員転身する際にも、社内外の様々な人から「若いうちに辞めて移る人は見てきたけど小川くんみたいに自分で仕事とれるようになってから行くの見たことない」とよく言われました。公務員としても、出自の関係から本当にいろんな案件が降ってきて、外向きにも内向けにもバリバリ働いてました。世間のイメージ通りの広告マンの働き方、ゆるふわでない公務員の働き方がかけ合わさってできた、世の中にあまりいないタイプのハイブリッドだと思っています。
改めて民間に転じてからは、広告マン×公務員のキャリアを組み合わせ、産官学連携推進とその情報発信など、行政と企業や地域の関わる領域でのプロジェクトを様々な立場から、多角度から見て様々なお仕事をし、この会社を立ち上げています(そうしたキャリアの組み合わせ効果についてもおいおい記事化していこうと思ってます)。
●美味しいご飯や景色だけでは差はつかない
今に至る過程の中で、私は中央省庁から基礎自治体に至るまでの様々な公務員、観光協会や商工会議所などの各種団体、大学関係者、個人、大企業、スタートアップ、NPOなど数え切れないくらいの数の、代表から現場まで様々な方とお会いし、お仕事をしてきました。当然そこにはうまく行っているところもいないところもありました。うまくいっているところに一定傾向はあるのですが様々なファクターが絡むので「これさえやれば大丈夫!」というものは存在しません。
一方で、うまくいっていないところからは、共通して聞こえてくるワードがあります。
- うちは食事が抜群なんです、〇〇の景色は最高なんです、来て貰えば分かるんですけど
- うちはPR下手なんです
地域と関わる仕事をしているとこのワードよく聞くのですが、この言葉が出てくるところで地域みんなが頑張って潤っているところは見たことがありません。
実際、そこで食べるご飯とんでもなく美味しいんです。景色もきれいなんです。ただ、そういうところは日本国内に沢山あって、どこと比較しても圧勝、美味しいもの食べたければここ一択、なんて場所は存在しません。
〇〇県の〇〇港近くのお刺身を、都内の安い居酒屋チェーンで出てくるお刺身と比較したらそりゃ〇〇港のほうが美味しいです。ただ、△△県の△△港近くのお刺身と比較しても〇〇港のお刺身は圧勝できません。人によって好みも分かれますし、誰が見てもわかる差はありません。前述の方がいうことは当たっておらず、来て貰っても他と比較して抜群で最高かはわからないのです。(裏を返すと、どこ行ってもそういうものが出てくる日本はすごいのですが。。。)
●私が感じてきたボトルネック
地域活性化がうまくいかない事例としてよく言われるのが
「声の大きい人・組織が居座って身動きが取れない」
全国紙の記事などでよく出てくる話です。代替りを待っていますと小声でおっしゃる人も沢山おられます。国の仕組み、日本人の気質にも関わるので明日すぐ変わるようなものではないと思っています。ただ、私はそれより根が深いものがあると思っています。
「やったつもりなんだけど、毎年の決まりごと以外、実質何もしていないようにしか外からは見えない」 これです。
当事者は絶対に認めませんし意識すらしていないのかもしれませんが、外から見たらやってるふり。本気ではなく放置と同義。PR以前の問題です。
民間に戻ってからのお話で、然るべきルートからのご紹介を受け、基礎自治体に産官学連携の話をしにいった際「うちは道の駅があるのでもうやってます(そこ指定管理業者に丸投げでさびれかかっている)、あとPRに入れるお金だけなんです」なんて上から目線で宣う役職層もいて、帰りの車で「もうここに時間かけるのやめましょうよ」なんて会話を何度もしました。変化を嫌がっているか、気づいてすらいないんだと思います。
そういう中でも個で結果出して輝いている方はおられます。素晴らしいなと思う一方で大した恩恵受けていないのに「ワシが育てた」的な人が取り巻いていたり、気に入らないと弾かれていたり、成功する以外にもパワー割かれて大変だなと感じていました。
しょうもない力学が働いてせっかくの成功例も全体を上げる原動力にならず、逃げ口上にPRを理由にされている。広告の世界で生きてきた私としては、勝手にダメな理由にされてしまう「PR」という存在が可哀想でなりません。
私は「PR下手」という言葉に「手法としての下手さ」があるとは全く思っていません。手法の上を見ていたらキリがありませんし、自分たちが売りにしていきたいものを本質から読み解いて、本当の意味で愛して育てようとしていないことこそが原因と考えています。
誰でも発信できる、ヒットを生み出せる時代ですので、広告会社・マーケティング会社に頼まなくても多少アウトプットがつたないくらいで(それが魅力になる場合も!)、本当に愛していれば、もっとみんなに知ってもらいたいと思って手を動かすことさえできれば、潮流は起こせます。
●Average-Oneが、私が行っていくアプローチ
そうした状況下での当社の活動方針、こだわりどころですが
小さくとも地域が「稼ぐ」アウトプット これにつきます。
私は若い頃から旅行が大好きで、様々なところを自分の足で訪れ、その地域の魅力や歴史に触れてきました。そうしたところでの気づきの具体例は個別の記事でお知らせしていこうと思いますが、教科書に載るような特徴的な歴史的事柄がある地方、悉く何らかの手段で「大きく稼いで」いました。
最近「地方創生」の名の下、時間をかけて作られている清く正しく美しい計画書、それは関わる人の努力の賜物ですし、成果を否定するものではありません。ただ、作って終わりではないのです。それを活用して活性化、「稼いで」いかないと意味はありません。
当社はそうした計画策定のところから、自治体に対しても企業・団体に対してもその先の「で、どうする?」までをきちんと追いかけ、一緒に取り組んで参ります。関わった以上は、設定したアウトプット(状況次第ですが極力「稼ぐ」を据えたい)までご一緒いたします。
逆にいうと、そこに関われないなら、情報を隠したり事前に知らなかった組織の力学優先で便利使いしようとされるお仕事ならお受けしません(開業間もないくせに私は今まで何度もお仕事をお断りしています)。
心あるプロジェクトに対し、経験・ノウハウ・推進能力・マーケティング思考・ネットワークを総動員し、お手伝いではなく一緒に歩んで参ります。まだまだ力も小さいので「大きく」とは言えませんが「稼ぐ」に絶対にこだわります。口だけのアドバイスではなく、アウトプットします。日本全国を何とかしたいなんて思ってません。心ある相手と一緒に、その人が大事にしているものに価値を持たせるために頑張りたいです。頑張っているところとそうでないところの差をつけたいとすら思っています。
当社は、そうしたプランニング・コンサルティング業務と並行し、地域間移動を促す自社収益事業の準備も進めています(内容はローンチまで明かせませんが)。
外からの人ではなく、地域の1プレーヤーとして関わっていく覚悟でいます。今は様々なお仕事があるので特定地域にはおりませんが、当然、居を移すなど思い入れある地域にグッと入り込むことも念頭においています。
口を開けて待っているだけ人の下には絶対に舞い降りてこない成果を求め、全力投球します!